上質なライフスタイルを彩る美しいバラのボタニカル・アートのお店です

ルドゥーテ『バラ図譜』の魅力について・・・クマさんが解説します♪


ルドゥーテの『バラ図譜』の素晴らしさを言うときに必ず持ち出されるのがスティップル・エングレーヴィング(点刻彫版法)という超絶技巧です。花や葉の形を輪郭線で表すのではなく、点の集積で形全体を表すというやりかたですが、そのためには固い銅版に強弱のことなる無数の点を刻むという気の遠くなるような作業が必要となります。しかし、そのことによって、従来の輪郭線をひいて色をうめるというやり方では表現することのできない、得も言われぬ花弁のやわらかさ、ボリューム感が表現されています。
 
このルドゥーテの自然界に輪郭線なるものは存在しないという考え方はレオナルド・ダ・ヴィンチのスフマート(ぼかしの技法)に相通じるものがあるのではというのがクマの持論です。
 
「モナリザ」に見られる馥郁たる女性美の表現はこのスフマート技法を駆使することによってはじめて可能となったのでした。そして、ルドゥーテは植物画、そして版画の世界で知らず知らずのうちにダ・ヴィンチと等価の表現を目指したのかも知れません。だからこそ、ルドゥーテの描いたバラの絵はそれぞれ個性のあるバラの肖像画のような印象を与えます。
 
ルドゥーテ以外のバラの植物画はどんなに正確に描いてあっても後々まで印象に残りません。それはルドゥーテがそれぞれのバラの肖像画を描いたからなのです。「ロサ・ケンティフォリア」「ロサ・ケンティフォリア・ブラータ」「ロサ・スルフレア」「ロサ・ガリカ・ヴェルシコロール」「ロサ・ダマスケナ」どのバラもその名前の前にマダムと付けて呼びたくなるような存在感で描かれています。
 
169人のマダム・ローズの肖像画集それがルドゥーテの『バラ図譜』なのです。
 

 

ルドゥーテの高級複製画について


ルドゥーテのバラの図譜が作られたのは19世紀の初頭、今から200年も前になります。

当時最高の精密な版画技法、スティープル・エングレービングを駆使して制作された「バラ図譜」や「美花選」ですが、良い状態で保存され今日まで伝わっている作品はごく僅かで、大英博物館などに収蔵されている作品でさえ、残念ながらコンディションの面では万全とはいえません。

私どもがお取り扱いいたしますルドゥーテの複製画は、非常に希少な、大変コンディションの良いオリジナルの図譜から、現代の最高の複製技術を用いて制作されております。

描かれたそれぞれの花の美しさをそのままに、細心の注意を払って作られた高級複製画ですので、かえって安心してお部屋に飾っていただくことができ、かつ非常に格調高い雰囲気を堪能していただくことができます。

 

About the owner

クマさん

「ルドゥーテのバラの庭」を運営するウーゴズのクマ社長は、長年美術館や博物館向けの展覧会企画に携わってきました。最近は生来のネイチャー志向が目覚めたのかウーゴズのオフィスを植物でいっぱいにして、室内でいかに植物をうまく育てるかに挑戦し、「植物男子ベランダ―」ならぬ出窓でパッションフルーツを育てる「デマダー」を名乗っています。そんな中でルドゥーテに出会い、今春は長崎県立歴史文化博物館での「宮廷画家ルドゥーテの『バラ図譜』展」に企画協力させていただきました。そして、アートと植物学が見事に融合したルドゥーテのバラの絵の素晴らしさを展覧会で鑑賞するだけでなく、もっと多くの方々に身近に感じていただければとの思いからこの「ルドゥーテのバラの庭」を立ち上げました。

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