上質なライフスタイルを彩る美しいバラのボタニカル・アートのお店です

ルドゥーテ『美花選』の魅力について・・・クマさんが解説します♪


『美花選』は『バラ図譜』とならんで、「花のラファエロ」と称賛されたルドゥーテの傑作です。
 
では、『美花選』と『バラ図譜』の違いはなんでしょう?
 
まず『バラ図譜』は当たり前ですが、バラだけを描いたものです。
皇妃ジョゼフィーヌが愛する居城マルメゾンに世界中から集め交配させたバラをルドゥーテが熱心に観察し、正面から向き合って制作した169種の高貴なバラの言わば名「肖像画集」です。植物図譜の最高傑作の名に恥じない完璧な仕上がりです。スティップル・エングレーヴィング(点刻彫版法)による緻密な表現。微妙な色彩と明暗のグラデーションはそれぞれのバラの優雅な風情は言うにおよばずその馥郁たる香りまで表現されているようです。
 
一方、『美花選』はその名のとおり最も美しい花々の選集です。十数種のバラも含まれていますが大半はバラ以外のさまざまな花たちで構成されています。『美花選』に描かれた花たちは『バラ図譜』に比べるとルドゥーテの肩の力がぬけてずっとカジュアルな様子に見えます。
 
例えば「イチゴ」は白い花、まだ青緑の実、赤く熟した実が同時に描かれて絶妙の色のハーモニーとリズム感が躍動し、画面を非常に楽しくを見せています。また『美花選』のタイトルに反するようですが、時にはヨウナシやスモモのように果物の実だけ描いたものもあります。また花に寄ってくる蝶が一緒に描かれたものや葉についた朝露を描いて瑞々しさを強調したものなど、ところどころにルドゥーテの遊び心が感じられて、描かれた植物により親近感を抱けるような表現が多く見られます。
 
『美花選』には『バラ図譜』の刊行開始から10年を経て67歳の大家となったルドゥーテの心の余裕があらわれているのかも知れませんね。

 

ルドゥーテの高級複製画について


ルドゥーテのバラの図譜が作られたのは19世紀の初頭、今から200年も前になります。

当時最高の精密な版画技法、スティープル・エングレービングを駆使して制作された「バラ図譜」や「美花選」ですが、良い状態で保存され今日まで伝わっている作品はごく僅かで、大英博物館などに収蔵されている作品でさえ、残念ながらコンディションの面では万全とはいえません。

私どもがお取り扱いいたしますルドゥーテの複製画は、非常に希少な、大変コンディションの良いオリジナルの図譜から、現代の最高の複製技術を用いて制作されております。

描かれたそれぞれの花の美しさをそのままに、細心の注意を払って作られた高級複製画ですので、かえって安心してお部屋に飾っていただくことができ、かつ非常に格調高い雰囲気を堪能していただくことができます。

About the owner

クマさん

「ルドゥーテのバラの庭」を運営するウーゴズのクマ社長は、長年美術館や博物館向けの展覧会企画に携わってきました。最近は生来のネイチャー志向が目覚めたのかウーゴズのオフィスを植物でいっぱいにして、室内でいかに植物をうまく育てるかに挑戦し、「植物男子ベランダ―」ならぬ出窓でパッションフルーツを育てる「デマダー」を名乗っています。そんな中でルドゥーテに出会い、今春は長崎県立歴史文化博物館での「宮廷画家ルドゥーテの『バラ図譜』展」に企画協力させていただきました。そして、アートと植物学が見事に融合したルドゥーテのバラの絵の素晴らしさを展覧会で鑑賞するだけでなく、もっと多くの方々に身近に感じていただければとの思いからこの「ルドゥーテのバラの庭」を立ち上げました。

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